まだ彩りたい空間がある
早朝花市場
以前なら気にも留めなかった
しかし今日は少し膝を気にする
店舗に戻る
花を整える
一歩目を出す
少したためらう
それでも動く
結婚式の装飾会場へ
脚立に上る
高い位置を飾る
低い位置を整える
最後の花を飾る
会場全体を見る
ゲストの笑顔が広がる
できなくなったわけじゃない辞めたいわけでもないそれでも、身体は少しずつ変わり始める
本当に失いたくないのは、歩くことじゃない
空間を彩ること特別な日を作ること
花で想いを届けること
笑顔を咲かせること
女性は静かに微笑む
花を飾るその手が、誰かの一日を彩る