STORY 02
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まだ彩りたい空間がある

早朝花市場

以前なら気にも留めなかった

しかし今日は
少し膝を気にする

店舗に戻る

花を整える

一歩目を出す

少したためらう

それでも動く

結婚式の装飾会場へ

脚立に上る

高い位置を飾る

低い位置を整える

最後の花を飾る

会場全体を見る

ゲストの笑顔が広がる

できなくなったわけじゃない
辞めたいわけでもない
それでも、
身体は少しずつ変わり始める

本当に失いたくないのは、
歩くことじゃない

空間を彩ること
特別な日を作ること

花で想いを届けること

笑顔を咲かせること

女性は静かに微笑む

まだ彩りたい空間がある

花を飾るその手が、
誰かの一日を彩る